国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研）は、我が国最大級の公的研究機関として日本の産業や社会に役立つ技術の創出とその実用化や、革新的な技術シーズを事業化に繋げるための「橋渡し」機能に注力しています。人工知能研究センターは、「人間の知能と親和性の高い」人工知能の実現を目標に2015年に情報・人間工学領域内に設置されました。人工知能の国内外の研究者の連携の核となること、研究成果を実世界に応用するため産業界と連携することを目指しています。本センターは①脳のように柔軟でしなやかな情報処理を行うコンピュータシステムである脳型人工知能や、ニューロコンピューティングの研究、②膨大なデータから規則性を学習する機械学習技術と、人間社会が蓄積してきたテキストや知識を理解する意味理解技術やテキスト・知識を使う推論の技術とを自然に融合することで、複雑な判断や行動の決定とその過程の説明ができるデータ知識融合型人工知能の研究、の２つの研究の柱を設定しています。今回の展示では後者の研究成果として、確率的潜在意味構造モデリングを適用したマーケティング応用や機械学習を用いた医用画像診断支援技術などを展示します。
情報・人間工学領域研究戦略部
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