当社は産総研技術移転ベンチャーで、非破壊検査装置の開発をしています。会社設立から11年をかけて非破壊検査分野の革新的な技術を開発して参りました。
当社は主に2種類の非破壊検査装置を開発しており、一つ目がレーザー超音波可視化検査装置、LUVIです。
従来の超音波探傷装置と比較すると、形状を問わずより広い範囲を迅速に検査でき、その場で動画画像を見ながら検証が可能です。
近年では老朽化した橋梁、プラント等の構造物が引き起こす災害を防ぐために適切な維持・更新をする事が喫緊の課題となっております。そのためLUVIは可能性を持った検査機器として注目を集めております。
構造物以外にも自動車産業、航空宇宙関連、重工業関連と各種プラント関連にも応用されています。
二つ目は小型X線源の技術です。この技術を応用する事で、従来の重量があり持ち運べないX線装置に比較すると2kgと非常に軽く、更に単三電池に加え、予熱無しで駆動可能です。
このコンパクトさにより、ある一定の条件下では技術者も必要なく手軽に使用でき、更に狭い場所での検査、医療用途や電線検査等に対しての応用が期待されています。
レーザー超音波可視化検査装置：LUVI
レーザー超音波可視化検査技術は検査体にレーザー走査することで、超音波の伝搬を可視化し、動画映像を解析して欠陥を検出する技術である。広い範囲を効率的に検査でき、どのような複雑形状の物体にも適用可能であることから、新しい検査技術として注目されている。
計測の仕組みとしては、パルスレーザーを検査体表面に照射すると、瞬間的な熱歪みの発生により、非常に微弱ではあるが超音波が励起される。パソコンでレーザーとミラーおよび高速A/D変換器を同期制御し、レーザーを検査体表面上で高速走査させながら、固定点に取り付けた受信センサ、または非接触で受信可能なレーザープローブを用いて超音波伝搬信号を検出し、超低雑音増幅器、高速A/D変換器を通して、パソコンに収録する。収録した超音波信号は、レーザー励起点から受信センサに向かう複数の波であるが、超音波伝搬の相反性を利用して再構成することにより、受信センサから発振される超音波の動画映像として表現することができる。この可視化方法は、角度や焦点距離を一定に保持する必要がなく、三次元任意形状物体を伝わる超音波の伝搬映像を短時間で計測できる。
主な用途としては、金属の亀裂、腐食、ボイド検査、セラミックスの亀裂、樹脂材の劣化、CFRP等複合材料の層間剥離の検査などがある。
TXR-C1R60P-01 : 省エネ・予熱不要・小型軽量・高機動性を実現－乾電池1本で60kVを出力
TXR-C1R150P-03: 省エネ・予熱不要・小型軽量・高機動性を実現－コントローラー操作で離れた場所からバッテリーで照射可能。
小型X線検査装置：TXR
小型X線検査装置には産業技術総合研究所で開発された針葉樹型カーボンナノ構造体電子源が採用されている。
この針葉樹型カーボンナノ構造体電子源を利用して弊社と産業技術総合研究所で共同開発した冷陰極X線管は電界電子放出により電子が放出されるので、ヒーターやフィラメントがなく、予熱やエージングなしで、必要な時にすぐX線を照射できる。さらに、X線の発生時にしか電力を消費しないため、単3乾電池１本でも駆動可能できるほど省電力という特長がある。
弊社ではこの小型・省電力・長寿命の冷陰極X線管に最適な小型の昇圧回路を独自開発して、本体サイズW170×H178×D68mm、本体重量1.85kg、単3乾電池1本で管電圧60kVのX線を出力できる装置を実現した。また、本装置は小型軽量ながら単3乾電池1本で60kV-50msのパルスX線を約100ショット照射可能である。
この60kVの他、100kV、120kV、150kVのX線装置も製品化し、これらの装置を使えば、手軽にX線検査が可能になり、研究用途から工場での製品検査、セキュリティーなど、X線検査の適用範囲が広がる。これにより、X線検査が速やかに実施でき、製品の品質向上や人々の安全、安心の確保に貢献できる。
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-14-11
営業部
海老原 正美
029-852-7777
029-886-5528
info@tsukubatech.co.jp
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-14-11
営業部
海老原 正美
029-852-7777
029-886-5528
info@tsukubatech.co.jp
