ロームは、1958年（昭和33年）創立の半導体・電子部品メーカーです。創業より「品質第一」をものづくりの基本とし、原材料から組み立て工程に至るまでの一貫した品質管理により高い品質と信頼性に優れたＬＳＩやディスクリート・電子部品の供給、システム全体を最適化するソリューション提案を行っております。また市場ニーズを先取りする高付加価値の新製品・新技術の開発や生産・販売体制の強化に取り組んでおり、あらゆる製品の高機能化や小型化に貢献しています。
ＩｏＴ市場に向けては豊富なセンサ群や得意とする無線通信技術を簡単に活用することができる各種モジュール・評価キットを提供し、センサネットワーク構築をサポートしております。また近年では高品質な製品が求められる「産業機器」「車載」を注力分野とし、ロームが従来から得意としているアナログパワー技術を駆使し、さらなる成長を目指しております。
センサシールド（ロームセンサ評価キット）
ArduinoやLazuriteなどのオープンプラットフォームで8種類のセンサ（加速度センサ、気圧センサ、地磁気センサ、照度近接センサ、カラーセンサ、ホールＩＣ、温度センサ、紫外線センサ）情報を簡単に評価可能なセンサシールドに、3種類の対応センサ基盤（ジャイロセンサ、モーションモジュール、光学式脈波センサ）を追加致しました。
近年、インフラや農業、自動車など様々な分野のIoT化に伴い、さまざまな企業が新たな市場に向けた取り組みを進めています。しかしIoTシステム構築の際、開発にはソフトウェアとハードウェアにおいて幅広い専門知識と多大な開発工数が必要です。またデバイスを使用する際には、実装環境・開発環境が異なるため、簡単に評価することが困難でした。
ロームは、センサデバイスをすぐに評価できるツールが欲しいというお客様の要望に応え、既に量産されている多種のセンサをそれぞれ基板実装したものとオープンプラットフォーム接続用ボードをキット化しました。電子工作分野において全世界で広く活用されているArduino Unoに接続し、ソフトウェアを組み込むことで、加速度を始めとした情報を簡単に測定することができます。センサデバイスの簡単評価、簡単導入により、ＩｏＴ機器の開発工数を大幅に削減し、市場の拡大に貢献します。
また本シールドを使用してセンシングを実現するために必要な各種ドキュメント、ソフトウェアはホームページからダウンロードいただけます。(http://www.rohm.co.jp/web/japan/sensor-shield-support)
Lazurite シリーズ
「Lazurite」はロームグループのラピスセミコンダクタが提供する、電子工作やIoTのプロトタイプ作成を簡単に実現可能にするマイコンボード・周辺モジュール・開発環境などを含めたリファレンスデザインシリーズです。「Lazurite」には現在、920MHz無線を搭載した低消費マイコンボード「Lazurite Suｂ-GHz」、Raspberry Piで920MHz無線を使用可能にしたゲートウェイ、「Lazurite Pi Gateway」のラインアップがあります。
「Lazurite Sub-GHz」は、16bitローパワーマイコンを搭載したArduino互換のマイコンボード「Lazurite Basic」に、920MHz帯無線通信モジュール(BP3596A)を同梱したパッケージ製品です。業界最小の低消費電力（Arduino比90%削減＠待機時）を備えた「Lazurite Basic」に調整済みのBP3596Aを組み合わせることで、環境/農業/工業用とに最適な920MHz帯無線通信によるデータの送受信が簡単に行えるため、各種センサとの連携で簡単にIoTのプロトタイプを実現することが出来ます。
「Lazurite Pi Gateway」は、電子工作の分野で全世界に広く活用されているRaspberry Piに接続可能な920MHz帯無線通信用の無線モジュールです。コネクタ基板とローム製のモジュール(BP3596A)で構築され、Raspberry Piに接続することで省電力と通信距離に優れる920MHz帯無線通信とインターネット回線のゲートウェイを簡単に作成可能です。
今年のCEATECでは、上記のラインアップに加え「Lazurite Sub-GHz」のマイコンと無線部のみをSDカードサイズにしたマイコンボード「Lazurite mini 920J」を追加して展示致します。
世界最小ON-Pluse DCDCコンバータ
ロームは、自動車や産業機器などで需要が高まっている48V などの高い入力電圧から、3.3V や5V 等の低電圧に直接降圧することができるDC/DC コンバータIC 技術を確立しました。
本技術は、高耐圧MOSFET を内蔵し80V 高耐圧を実現するとともに、独自のパルス制御技術によって業界最小のスイッチングオン時間となる20ns を達成。これにより、2MHz の固定スイッチング周波数を使用しながら、48Vから3.3V に安定して降圧することができる電源システムを実現します。
この技術を使用することで、降圧比を大幅に向上し、セカンダリ電源IC 等による中間変換が不要となるほか、電流モード制御による位相補償も簡単に実現し、各種アプリケーションの高効率化や小型化、設計負荷軽減が実現可能となります。
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