移動電話(携帯電話・スマートフォン、M2M 通信モジュール、公衆用 PHS)
電子タブレット端末(タブレット端末、電子辞書、電子書籍端末、携帯ゲーム機など)
サイネージ
映像(高精細・高機能テレビ、投射型ディスプレイ、オフスクリーン型ディスプレイなど)
業務用映像システム、大型映像システム、デジタルシネマ
データマネジメント
ビッグテータ
ネットワークサービス
流通・物流関連システム・サービス、トレーサビリティシステム
アプリケーション
流通・物流
サービス事業
ネットとリアルが融合した新しい買い物を提案
AR-HITOKE(エーアール・ヒトケ):拡張現実を用いた賑わいの可視化システム
楽天ではネットで販売されている食料品をリアルの百貨店にて販売する物産展を定期的に開催している.ネット上ではレビューや評価を参考にできるが,リアルの催事会場では商品の人気度や評判が分かりづらく,第三者の評価情報を商品購買の参考にすることが難しい.そこで,AR(拡張現実)技術を用いて直感的に店舗の人気度を表現することで来場者の購買活動を支援するデジタルサイネージ(AR-HITOKE)を作成した.AR-HITOKEは専用ブースに設置されたカメラに会場地図をかざすことで,対応する店舗位置にヒト型のキャラクタを行列状に重畳しモニタに表示するシステムである.会場のPOSシステムと連動することで,物産展に出店している店舗の商品販売数により行列の長さを変化させ店舗の人気度を表現できる.また,ネット上の各店舗の評価レビューが吹き出しとして表示され,催事会場からシームレスにネット上の情報にアクセスすることも可能である.
WallSHOP:スマートフォン連動型お買い物デジタルサイネージ
楽天ではリアルの世界からネット上のサービスへのタッチポイントを作るために、デジタルサイネージを活用したインタラクティブなお買い物システム「WallSHOP」を構築した。「WallSHOP」はHTML5技術を活用しディスプレイ上に楽天市場で人気の商品を表示したり、ユーザ自身がコンテンツをカスタマイズできるように、「スマートフォン連動」「多言語対応」という2つの特徴的な機能を有している。
一つめの「スマートフォン連動」は大型のディスプレイに表示されたカーソルを来場者が自分自身のスマートフォンを使い、遠隔で自由に動かす機能である。大型ディスプレイには楽天市場の売れ筋商品がいくつか表示されていて、ユーザが「商品を購入したい」、「もう少し詳しい商品情報が知りたい」、といった時に自分のスマートフォンの画面をタップすると、ディスプレイとスマートフォンが連動し、自分のスマートフォンの画面に商品ページが開き、詳細な情報を見たり、商品の購入できる。従来のデジタルサイネージでは、大型ディスプレイ上でタップするなど操作しなければならないので、人前で自分が何に興味を持っているのか見られてしまうが、「WallSHOP」では、複数商品の情報については、大型ディスプレイではまとめて閲覧し、ユーザが興味のある情報については個人のスマートフォン上で閲覧できるなど、プライバシーにも配慮したシステム設計になっている特徴がある。もう一つ重要な機能である「多言語対応」はユーザごとに利用するスマートフォンの設定言語に応じて、大型ディスプレイに表示される文字が自動的に翻訳されるというものである。
楽天技術研究所