太陽誘電株式会社 ブランド価値の訴求という観点から
開発製品を積極的に展示

太陽誘電株式会社

取材日 : 2014.4.21

太陽誘電株式会社 広告グループ青木登課長太陽誘電株式会社 広告グループ 櫻井浩副長
太陽誘電株式会社 広告グループ
青木登課長、櫻井浩副長

出展者インタビューでは、ご出展いただいた企業・団体の方にお話をうかがってまいります。
今回は太陽誘電株式会社 広告グループ青木登課長と櫻井浩副長にお話を伺いました。

総合展示会であるCEATEC JAPANの特性に合わせた展示を実施

Q. CEATEC JAPANには毎年出展いただいておりますが、出展の目的をお聞かせください。
私たちは前身のエレクトロニクスショー時代から、CEATEC JAPANには毎年欠かさず出展してまいりました。過去はコンデンサなど受動部品を中心に製品をラインアップで展示紹介していましたが、他の専門的な展示会とは異なる、CEATEC JAPANの総合展示会という特色を踏まえて、近年は、既存製品ではなく、ブランドイメージ、ブランド価値の訴求という観点から開発製品を積極的に展示しています。
Q. CEATEC JAPAN出展にあたり、特に留意されていることはございますか。
CEATEC JAPAN出展のタイミングで、毎年、製品カタログやパネル、ショーケースをすべて更新して、会場で初披露しています。制作にあたって各部門から情報を集めるのですが、毎年のことですからスムーズに情報を集めることができます。また一括して制作するので、経費を抑えることもできます。
出展内容については、毎年6月頃に選定するのですが、それまでにその年の展示テーマを決めて、それに沿った展示内容にしていくのが私たちの役割です。それぞれの部門から提示された展示候補の中から、技術トレンドを考慮し、テーマに沿ったものであること、誰もがわかりやすいという点から精査していきます。なるべく各部門の希望に沿うようにしているのですが、スペースの問題もありますから、展示をあきらめてもらう場合もあります。

マーケティング活動の場として有効

Q. CEATEC JAPANに出展することのべネフィットをお聞かせください。
開発製品や新技術を披露できることがベネフィットではありますが、そういった製品を見て協業したいと言ってくれる企業があったり、興味を持ってくれる企業を見つけたりといった、マーケティング活動の場にもなっていることも大きなベネフィットだと思います。会期後は、CEATEC JAPANの会場でいただいた引き合いや、ビジネスにつながる可能性のある企業などを、経年的に集計して統計データとして分析しています。
他にも、名刺をいただいた方に、開発品の紹介や、新製品のプレスリリースなど、私たちの製品をより深くご理解いただける、メルマガを配信しています。おかげさまで毎年、多くの方にご登録いただいております。メルマガを入口にして、商品購入サイトに誘導することもできますし、どのくらいの方がご購入いただいたか、お問い合わせはどれくらいあるか、どこに興味をもっていらっしゃるかなども、わかりますので、このメルマガ配信はとても意味があるものだと思っています。
Q. 出展に際して、これまで何らかの問題に直面したことはございましたか。
リーマンショックの頃は、予算が減り、小間数を減らさざるを得ないこともありました。出展の費用対効果が見えにくいといった意見もありますが、中長期的な企業戦略の中で、継続して出展することが重要だと考えています。展示会の出展メリットははっきりと目に見えるものではないので、1回の出展で効果測定を行うのは難しいところはありますね。
Q. 最後に、現在出展を検討している企業や団体の方へのアドバイスをお願いします。
そうですね。費用対効果という側面から出展が危ぶまれたときもあったのですが、それを乗り越え、今年も出展いたします。1回の出展で目に見えるような成果を上げることは難しいと思います。続けることで見えてくることがあるのではないでしょうか。私たちはこれからも出展し続けるつもりです。
最近は業界に元気がないせいか、入場者数が年々減っているようですが、多ければいいというものでもないと思います。それぞれ企業によってターゲットが異なりますから。私たちのブースには、毎年多くの方にご来場いただいております。CEATEC JAPANは、様々な分野の方とコミュニケーションを行うことができる有益な展示会だと思います。