株式会社アスカネット 実体験を通じて
「夢の技術:AIプレート」
をアピール!

株式会社アスカネット

取材日 : 2014.3.14

株式会社アスカネット AI事業開発室マネージャー 大西 康弘 様
株式会社アスカネット AI事業開発室マネージャー
大西 康弘様

出展者インタビューでは、ご出展いただいた企業・団体の方にお話をうかがってまいります。
今回は、株式会社アスカネットを代表して、AI事業開発室マネージャーの大西康弘様にお話をうかがいました。

新事業の「AIプレート」市場導入に向けてCEATEC JAPANを活用

Q. まず最初に昨年の出展について、どのような課題を設定なさったかを伺いたいのですが。
前回の出展に関しましては、展示内容を「AIプレート」に絞りました。その上で、私共の市場調査から得られたニーズを、いかに具体化し、実現性のあるものとして展示できるか、というのが第一のテーマでした。単にAIプレートの技術だけをアピールするのではなく、この技術をどういったものに活用できるのか、どのような形で社会貢献できるのかを、お分かりいただける展示内容にしないと意味が無いと考えました。そういったソリューリョンテーマの設定、決定が課題となりました。
Q. 出展をご決定いただいたいきさつ、出展の目的についてお聞かせください。
昨年は2回目の出展となりますが、初回に遡ってお話しますと、それまで私共は、主に商業ディスプレイを目的とした展示会に出展していました。ディスプレイ業界に特化した上で、展示会ごとにPOPとして、サイネージとして活用できないかなどの提案を行っていました。そうした中でも最終的な目標をCEATEC JAPANに置き、それまでの集大成的なものを出展しようと考えていました。第一の目標は、今までに存在しなかったAIプレートという技術の認知をいただくことでした。
昨年はAIプレートにセンサーを加え、インタラクティブな操作を展示に加えました。例えば、画面の中に手を入れてボタンを押したり、画を動かしてみたり等、そういった技術を評価いただきたいと言うことが前回の目標でした。AIプレートを量産化し、現在世の中にあるものに置き換えて活用していただきたいと言う提案をさせていただきたかったので、プレ量産のタイミングに合わせて、CEATEC JAPANでの展示を利用させていただければなと考えました。

新技術の体験を通じて将来の製品像をアピール

Q. 御社の場合体験型というか、動的な出展をなさっていますね。
実際に私共が収集した市場のニーズを具体化したのが、昨年のCEATEC JAPANでの展示でした。その中でも現在あるものをAIプレートに置き換えて行く展示内容に興味をお持ちいただきました。例えば、寿司のメニューであればタッチパネルでのオーダーシステムを空中に浮かして、非タッチで衛生的に操作できる、必要なければ電源を切って行く、といったものです。
Q. 御社にとってはCEATEC JAPANを始めとする展示会と言うものが、お客様に具体的に新技術を体験していただく、お披露目的な要素が大きいでしょうか。
そうですね。何かを刷新するような新しい情報、技術に関しては、毎年10月に開催されるCEATEC JAPANを目標に、その場で皆様に公にさせていただきたいと考えています。
Q. CEATEC JAPANの出展内容をご検討になるときに気をつけていることはありますか。
一昨年、昨年と同様に、何をどのようにご来場の皆様にアピールして行くのか、その内容をどのくらい明確にして行けるのか、と言う部分が課題ではあります。
弊社に限らないとは思うのですが、展示会にお見えになった方がブースをご覧になるときに、何を展示しているのかが分かりにくいとか、何をアピールしたいのか分かりにくいというところが無いように努力する、というのが第一です。弊社の商品がAIプレートを活用したものですので、これが展示のテーマになってくると思います。これをいかに実用的にお使いいただけるか、具体的に現実性を持って展示したいというのが私共の目標となります。
来場した方が、実感としてAIプレートがここまで実用的になっているのか、近い将来このような形で出てくるのだな、と言うものを実感できるような展示テーマにして行きたいということです。

立体画像の未来に向けての期待が高評価に

Q. 出展内容について、お客様の評価はいかがでしたか。
ウェブなどでは充分に伝わらないことが、実際にはどういうものなのかを体験し、確認していただくためにご来場いただいています。実際に体験いただいた方には、非常に高い評価をいただいています。本当に見てみなければ真価がわからなかったな、というのが第一印象だったと聞いています。
空中ディスプレイについては、よく映画などにCGで作られたものが出てきます。ああいったイメージが頭の中にまずあって、AIプレートとセンサーを組み合わせて自在に画面をコントロールし、言葉を伝えるとことが現実にできているところに非常に感動していただき、評価をいただいています。
逆にイメージが出来上がっているからそこ、弊社に対する期待も大きいものがあります。現在私どもが展開しているのは受動系・単方位という、見える方向が一方向な、あくまでパーソナルユースのものです。立体画像であるのですが、平面的な画像をご覧いただいて、インタラクティブな操作を行っていただくと言う内容なのですが、やはりホログラムのような完全立体へのご要望を多くいただきます。
例えば、もっと大きな等身大の人間を出せないのかとか、スターウォーズのレイア姫のように、遠くにいる人が実在するように像として出て来てコミュニケーションが取れるものは無いかとか。そのために弊社が出展しているのなら見てみたいというお客様にご来場いただいているのではないかと思います。

CEATEC JAPANブランドの影響力を実感

Q. 前回のご出展ではどのような成果がありましたか。
成果としてよかったのは、本来の目的であるAIプレートの技術、ソリューションの認知がより広がった、深まったと言う点が第一です。
さらにCEATEC AWARDを受賞させていただいて、認知が上がったと言うところです。また、AIプレートと言う技術、商品の信頼性が上がったということ。俗っぽく言うと、お墨付きをいただいたということになるのでしょうか。そう言ったところで大手企業様、あるいは海外の企業様等からお問い合わせいただくケースが増えて来ています。
Q. 前回のCEATEC JAPANに足りないとお感じのことはありますか。
海外からの来場者が少ないと感じています。今年CESに行ったのですが、そこで感じたのは、多国籍な要素が非常に大きいことです。CEATEC JAPANはCESと並ぶ世界的な展示会と聞いていますが、そう言った点では、多国籍的な要素が弱いと思います。
また、私共に限らず、出展者が自社の商品を海外にアピールするときに、CEATEC JAPANのサイトは有効ではないでしょうか。出展前後を通じて、CEATEC JAPANと言うブランドを活用させていただくことができれば、その会社の海外での信頼性が上がって行くのではないかと思っています。

「夢のある技術」を具体的に提示する展示会へ

Q. 最後に、これからのCEATEC JAPANに求められるのは、どのようなことだとお考えでしょうか。
今年、出展募集説明会に行かせていただいたときに、今回のCEATEC JAPANのテーマが「夢のある技術」だということを伺いましたが、まさにその通りだと思っています。どんなに新しくて、便利な技術であったとしても、それがどのような方法で、どのようなものに組み込まれると便利になって行くのか、ということはなかなか伝わりにくいと思います。CEATEC JAPANは、それをご来場いただいた方に分かりやすく説明出来る場になっていかないと、新しい技術を目当てに来場しようと言う方が増えていかないのではないかなと思います。