三菱ケミカルは、CEATEC JAPANで、同社が新たに開発した「エポキシ樹脂フィルム」を出展する。エポキシ樹脂は「接着性・電気絶縁性・耐薬品性・耐水性に優れるほか、硬化収縮が小さい」といった優れた特性を持ちながら、接着剤・塗料としてのイメージが強く、これまで比較的新規の用途開拓の候補にあがらなかった。フィルム化を実現したことにより、エポキシ樹脂本来の特徴を生かした新たな用途が次々と開発されている。
CEATECでの潜在顧客との出会いが新たな用途開発を実現
昨年のCEATECへの出展をきっかけに多くの潜在顧客と出会い、「顧客とともに更なる用途探索の技術検討を進めた結果、複数の有力な用途が明らかになってきた」という。今年の出展においても「多くの潜在顧客に検討いただき、また様々なパートナーと協力して研究開発を行うことで、従来のエポキシ樹脂の常識を覆す、新たな用途展開、市場開拓を進めていく」と意欲を示す。
特性を生かした用途、異業種から多彩な引き合い
例えば、高い接着性を有するために表面処理をせずに回路を直接印刷できることから「電子部品メーカーから、ウェアラブル端末、フレキシブルディスプレイなどの印刷エレクトロニクス用材料として検討されている」という。また、「光学フィルムや建設用の接着シートといった用途での引き合いもある」など、新たな用途探索、製品化に向けた試作検討に取り組んでいる。
「他にも多くの潜在市場」、今年もまた新たな出会いに期待
同社では、エポキシ樹脂の特徴を生かすことで「他にも多くの潜在市場が存在する」と期待をにじませる。「非常に多くの樹脂構造のバリエーションに加え、様々な添加剤・改質剤やフィラーとも親和性が高いことから、半導体封止材などの電子材料分野や、繊維強化プラスチック(FRP)のマトリクス樹脂などといった高機能材料としても多くの実績を持つ」エポキシ樹脂。今年のCEATEC JAPANでも新たな潜在市場開拓へ向け新たな出会いを期待したい。
- 会社名
- 三菱ケミカル(株)
- 出展区分
- 電子部品/デバイス&装置
- 広報・IR室、高機能化学部門機能材料本部
- 小間番号
- H-018
- URL
- https://www.m-chemical.co.jp
- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/showfloor/detail.html?id=12123