世界最高の精度を生かした測位技術を提供
従来のRTK方式では、地上の基準局が誤差に帯する補強データを生成していたが、準天頂衛星(L6帯)配信の補強データを利用することで、基準局が不要と なり大幅なコスト削減が実現され、手軽に高精度の位置情報を 得ることができる。
マゼランシステムズジャパンは、GPSに代表される衛星測位技術やその関連要素技術に関し、顧客からのニーズに基づいて独自に開発・最適化を施し、IPやモジュール(H/W)として提供できる技術を持つ、日本で唯一の会社だ。
同社が開発する「みちびき」対応・次世代高精度多周波マルチGNSS受信機は、準天頂衛星「みちびき」のL6信号を受信し、高精度単独測位が可能なCLAS方式とMADOCA方式の両方式に対応している。 CEATECでは、2015年、2017年にそれぞれ、CEATEC AWARD 2015 ソーシャル・イノベーション部門 グランプリ、 CEATEC AWARD 2017 総務大臣賞を受賞しており、その精度の高さと将来性は高く評価されている。
価格を抑えることで新たな需要を次々と開拓
世界最高の精度・感度技術という強みを生かし、積極的に製品化を推進。価格を低コストに抑え、cm級の高精度マルチGNSS RTK受信機並びに独自開発のIMUとの高度なカップリングを実現している。
現在すでに、大手トラクター・農機メーカや産業機器、クレーンメーカーそしてドローンメーカ等から注目を浴び、自動運転、モニタリング用の開発・供給を開始している。
小松製作所と共同出展 建機のIT化にフォーカス
今年のCEATEC JAPAN 2018では特別テーマエリア「IoTタウン」にて株式会社小松製作所と共同で出展し、準天頂衛星「みちびき」対応の多周波マルチGNSS高精度受信機を展示する。
ブースの見どころは、建機メーカーであるコマツ(小松製作所)と共同出展し、建機のIT化にフォーカスしたブースとなっている点だ。IoTの活用で顧客サービスに次々と革新をもたらす企業として世界的に知られるコマツの最新のIT化の中で、マゼランシステムズの機器が活用されている様子を見ることができる。
進む小型化・高性能化 ブースで最新機器を披露
マゼランシステムズジャパンでは現在、より低価格、小型の装置を開発中だ。図は昨年夏の段階で、評価ボードの開発まで実現したが、今年の CEATECで は、みちびきのL6信号に対応したRFチップを披露する。
マゼランシステムズが今年出展する新製品としては、従来の1周波数対応の高精度RTK受信モジュールに加えて、2周波・みちびき対応の高精度RTK受信モジュールを展示する。また、みちびきのL6信号に対応したRFチップ、アンテナ一体型のRTK受信機である、スマートアンテナを新たに展示する。昨年まで「評価用ユニット」と位置づけていた比較的大きな受信器の小型化が進んでいる様子が見られそうだ。
また、他社製の一般的なGPS受信機と同社の高精度受信機を比較したデモの動画を撮影済みということで、ブースではその映像も見ることができる。
11月サービスインの「みちびき」を活用しさらに新たな領域に期待
マゼランシステムズジャパンは、今回のCEATECでの出展で、今年11月にサービスインする「みちびき」も含めて、GNSSを利用した高精度測位が多くの分野に活用できることを周知していくという。会場では、今回共同出展するコマツ様のIT建機のように、「高精度な位置情報を利用する新時代の技術研究・開発のパートナーとの多くの出会いを期待している」という。
- 会社名
- マゼランシステムズジャパン(株)(IoTタウン2018)
- 展示エリア
- 特別テーマエリア
- 小間番号
- S015-07
- URL
- http://www.magellan.jp/
- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/showfloor/detail.html?id=12243