アムニモは、これまでシステムインテグレーターに大きく依存していたIIoTの新たな枠組の構築に取り組んでいる。具体的には、業務課題の解決、事業開拓などの企業が抱えるテーマに対して、IIoTを駆使したソリューションを提供しようとするチャレンジャーに対して、本来の差別化要素ではないうえに実装が大変な部分(計測・伝送・表示)、について、初期費用ゼロでスピーディに提供しようというサービスだ。
データ取得、運用の基本サービスから、用途に応じた応用サービスまで
「基本サービス」では、IIoTセンサーからのデータ取得、運用までの機能が含まれる「amnimo sense(アムニモ センス)」と、amnimo senseによって得たヒトやモノの定量情報を活用して、ワークフローの実行エンジンを用いた業務フローの効率化を図る「amnimo flow(アムニモ フロー)」からなる。
さらに、「応用サービス」として、実際のニーズに応じたサービスをすでに開発中だ。
工場などの生産設備用ポンプの異常動作の検知、停止、通報などの機能を持つ「pump guard(ポンプガード)」、少量多品種の生産ラインの生産状況の可視化による問題点の発見を行う「process tracke(プロセストラッカー)」。
「Value Added Partnersとのサービス」として、農業における野生鳥獣被害回避のための罠の遠隔監視のためのセンサーの設置による負担軽減を実現する「スマートトラップ(株式会社huntech)」など、IIoTの具体的な用途へ向けたサービス開発が進められている。
IIoTを幅広い業界で実現
アムニモが提供するサービスの特徴は、センサーからのデータ取得、運用まで必要な機能が全て含まれているという点にある。センサー接続のためのプログラミングや回線契約、クラウド設定などといった作業も不要。セキュリティや運用監視、事業課金などの仕組みも提供していく計画だという。
5Gなどネットのパフォーマンスが拡大し、センサーも多様化する中で、IIoTはもはや技術者のためのものだけでなく、一般企業のマーケティングやサービスの中に浸透していくことになる。そうした中で、技術やソリューションをパッケージ化してより簡単に提供する役割として、業界初のこのアムニモのサービスは潜在的なニーズが大きい。
amnimoの各サービスを会場でデモ
今回のCEATACでは、基本サービスのamnimo senseですぐにIIoTサービスをスタートできるデモや、amnimo flowによるドラッグ&ドロップでワークフローを構成できるアムニモの基本サービスを紹介する。
また、開発中の応用サービスprocess trackerを用いて、工場向け生産工程管理のためのアプリケーションを紹介する。いわゆる「かんばん方式」に対応するもので、かんばんをRFIDリーダでタッチして読みとり、タブレットで進捗ウィジェットを見ることができる。
pump guardのデモでは、実際に水を入れてポンプを稼動させ、そのダッシュボードをタブレットで表示するデモを実施する。
このほか、株式会社huntechと協同開発中の「スマートトラップ」のデモも実施する。
CEATECで新たな事業パートナー探し
アムニモは、今回のCEATEC出展ねらいについて「最も期待する効果は『事業パートナー探し』という。同社はこのIIoTを活用して自ら事業を展開しようとするパートナーを『Value Added Partners(バリュー・アッデド・パートナー)』と呼び、これまでいくつものValue Added Partnersと具体的なツール開発を実現してきた。
今回デモ展示をするprocess trackerは「横河マニュファクチャリング株式会社」、pump guardは「株式会社イワキ」、「スマートトラップ」は「株式会社huntech」と協業しており、各社をValue Added Partnersと位置づけている。
「今回のCEATECでも、こうしたValue Added Partnersの候補となる企業と出会い、共に、IIoTのサービスを活用した事業開発をしていきたい」という。
- 会社名
- アムニモ(株)
- 展示エリア
- [G]スマートファクトリー
- 小間番号
- G007
- 出展予定製品
- センサ
- ソリューション・サービス
- アプリケーション・ソフトウェア
- 出展者詳細
- http://www.ceatec.com/ja/showfloor/detail.html?id=12153