CEATEC ニュース

012

「モビリティ」「サイバーセキュリティ」など最新技術で社会課題解決、CEATECを通じて日米のパートナーシップをより緊密に アメリカ大使館

アメリカ大使館はCEATEC JAPAN 2018で、米国からの出展参加や米国企業の日本法人による展示などがある「アメリカパビリオン」を開設するとともに、「モビリティ」「サイバーセキュリティ」をテーマにした2つのコンファレンスに参加する。テーマは、CEATEC JAPAN 2018のテーマに合わせ、「Society 5.0」で、今後の経済発展や社会的課題の解決のための“ウルトラスマート”な社会の実現を目指す新しい米国のテクノロジーを紹介するものだ。

CEATECは日米ビジネスのパートナーシップ醸成の重要な場

アメリカ大使館商務部 上席商務官のブリタニー・バンタ氏は、「2017年に着任して初めてCEATEC JAPAN 2017に参加し、とても感動した。前回のアメリカ パビリオンには1万6000人が来訪し、7,500を超えるビジネスリードを得ることができた。出展した米国企業の中には、CEATECでの出会いから日本企業と実際の契約に至ったケースもある。日米の企業のパートナーシップを推進していくためにも、CEATECは重要な場だと位置付けている」と語る。

コンファレンスでは、米国テクノロジー最前線と題して「Society5.0に向けたMobilityの可能性(仮)」(10月17日 14:00-15:45、国際会議室、CO2-4)、「サイバーセキュリティの今」(10月18日 13;00-14:45、国際会議室、CO3-1)の2つのキーノートセッションを行う。いずれもアメリカ大使館の商務外交官が挨拶に登壇し、米国企業や米国企業の日本法人からプレゼンテーションが行われる。

日本の少子高齢化の課題解決を見据えた移動対策に

モビリティのセッションでは、「日本では少子高齢化が進み、今後は必要なサービスを受けたり必要な場所に出向いたりするためのアクセス手段が不足する可能性がある。自動運転の可能性や様々な関連テクノロジーの文脈で、トランスポーテーションすなわち移動の方法に関わる日本の社会課題の解決について考える」(バンタ氏)。セッションには、高性能なGPU(グラフィック処理ユニット)などを提供する有数の半導体企業であるNVIDIAが登壇するほか、シリコンバレーに本拠地を置くアクセラレーター・投資家のPlug and Playも講演する。Plug and Playが支援する米国のスタートアップ企業であるTrilliumとArtisenseによるピッチセッションも実施する。Trilliumは自動車のサイバーセキュリティ技術を、Artisenseはステレオカメラを活用した次世代自動車向けの3Dマッピング技術などを提供する企業である。バンタ氏は「NVIDIAのような世界的な大企業から、最先端技術を持つスタートアップ企業まで、モビリティに関するアメリカの技術革新の情報をお届けできる」という。他にも、新しいモビリティ関連技術を提供する企業の登壇も検討中とのこと。

変化の激しいサイバーセキュリティ分野の動向をプレゼン

年々重要度を増し、変化が激しいサイバーセキュリティの分野では、Society 5.0を軸に社会課題解決と最新技術との関連について、セッションで紹介する。IoTデバイスのセキュリティはもちろん、5G通信や自動運転が実現した際にサイバーアタックから身を守るためのセキュリティ技術は不可欠になるからだ。講演では、エンドポイントの保護対策についてCrowdStrikeが、モバイルデバイスのセキュリティについてLookoutが、制御システムなど産業向けの大規模なシステムのサイバーセキュリティについてシマンテックが、また、前述のTrilliumがそれぞれプレゼンテーションを行う。

16の企業、組織が出展し技術や製品を紹介する「アメリカパビリオン」

アメリカパビリオン(詳細情報はこちら)へは16の企業と団体が出展する。サイバーセキュリティ、AI(人工知能)、エッジコンピューティング、スマートグラス、衛星通信技術、IoT、電気自動車といった技術が紹介される。企業や団体としては、「CES 2019」「CroudStrike Japan」「ディファインドクラウドジャパン」「GLOBALSTAR JAPAN」「フォグホーンシステムズ」「ルックアウト・ジャパン」「シマンテック」「テスラモーターズジャパン」「Trillium」「ビュージックス コーポレーション」「Z-Wave Alliance」が出展。ディファインドクラウドジャパン、GLOBALSTAR JAPAN、テスラモーターズジャパン、ビュージックス コーポレーション、Z-Wave Allianceは前回に引き続きの出展となる。このほか、「アメリカ州政府協会」としてアイオワ州、コロラド州、オレゴン州、ペンシルベニア州が出展、「アメリカ合衆国大使館商務部」も参加する。

この中でバンタ氏は、今回初出展となるフォグホーンシステムズを取り上げて紹介した。「エッジインテリジェンスの技術を持つ企業で、産業やさまざまなサービスで利用されるIoTアプリケーションにおいて、業務効率化やコスト削減を実現できるソリューションを提供する。日本の企業にも多くの効用を提供できると考えている」。また、スマートグラスの製品を提供するビュージックス コーポレーションも例に挙げ、「ビジネスアプリケーションの課題解決をしたいビジネスパーソンはもちろん、消費者にも興味深い技術や製品を展示するので一般の人にも来場してもらいたい」(バンタ氏)と、前回を上回る来場者の来訪に期待を寄せている。

【アメリカ大使館主催キーノートセッション 米国テクノロジー最前線– Society5.0に向けたMobilityの可能性(仮)】 CO2-4
開催日時
10/17 14:00-15:45
開催場所
国際会議室
講演者
アメリカ大使館商務部 上席商務官 ブリタニー・バンタ 氏

「昨年のCEATEC JAPAN 2017 アメリカ パビリオンには1万6000人が来訪し、7,500を超えるビジネスリードを得ることができた」と評価

16の企業が出展するアメリカパビリオンについて「エッジインテリジェンスの技術を持つ企業で、産業やさまざまなサービスで利用されるIoTアプリケーションにおいて、業務効率化やコスト削減を実現できるソリューションを提供する」と意気込みを語る

エヌビディア合同会社 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎 真孝 氏
Plug and Play Japan株式会社 代表取締役 Director 江原 伸悟 氏
【アメリカ大使館主催キーノートセッション タイトル: 米国テクノロジー最前線 サイバーセキュリティの今】CO3-1
開催日時
10/18 13:00-14:45
開催場所
国際会議室
講演者
アメリカ大使館商務部 上席商務官 ブリタニー・バンタ 氏
CrowdStrike Japan株式会社 ジャパン・カントリー・マネージャー 河合 哲也 氏
ルックアウトジャパン  新規事業開発本部 ディレクター 金子 高之 氏
Symantec クナール アガーワル 氏
Trillium Secure, Inc. 代表取締役社長 ディビッド M. ユーゼ 氏
アメリカ合衆国大使館 商務部(Co Creation Park US)
エリア
特別テーマエリア
小間番号
S014
出展者詳細
https://www.ceatec.com/ja/showfloor/detail.html?id=12752
URL
http://www.buyusa.gov/japan/
アメリカパビリオンサイトURL
http://www.ceatec.com/ja/outline/outline03_03.html

Prime Media Partner

一覧でみる

  • ITmedia ビジネスオンライン
  • ITmedia ニュース
  • itleaders
  • INTERNETWatch
  • AVWatch
  • EDNJapan
  • EETimesJapan
  • Engadget
  • CarWatch
  • 家電Watch
  • 仮想通貨 Watch
  • クラウド Watch
  • ケータイWatch
  • SmartGridニューズレター
  • スマートジャパン
  • ThinkIT
  • DIGITAL X
  • トラベルWatch
  • 日刊工業新聞社
  • ニュースイッチ
  • PCWatch
  • MONOist

Media Partner

一覧でみる

  • アペルザ
  • it Search+
  • オートメーション新聞
  • オーム社
  • 月刊EMC
  • 通信興業新聞
  • ダイヤモンド・オンライン
  • 電子デバイス産業新聞
  • 電波新聞
  • 電波タイムズ
  • BCN
  • ビジネス+IT
  • マイナビニュース
  • メカトロニクス
  • LocationValue, Inc.
  • ユーロモニター
  • logmi