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【CEATEC JAPAN 2018】パネルディスカッション「AIが人々の豊かな生活を実現~SDGs・Society 5.0実現のためのAIの社会実装に向けて~」開催決定

10月16日から幕張メッセで開幕するCEATEC JAPAN 2018の2日目、17日(水)にパネルディスカッション「AIが人々の豊かな生活を実現~SDGs・Society 5.0実現のためのAIの社会実装に向けて~」が開催されることが決まった。
このディスカッションではJEITA技術戦略部会が作成した提言「人工知能の社会実装に向けて」に基づき、「何のためのAIなのか」「AIは新しい道具」「社会実装に向けた課題」「国際協調」「人材育成」という5つのテーマを軸に、SDGsおよびSociety 5.0実現のために理解すべきこと、取り組んでいくべきことを議論する。

AIへの大きな期待と実現へ向けた課題

JEITA 技術戦略部会は今年6月「SDGs・Society 5.0 実現のための人工知能の社会実装に向けて」と題した提言を発表した。
人工知能(AI)は社会の様々な場面での利活用が広まっており、国連の持続可能な開発目標SDGsや日本が目指す超スマート社会Society 5.0の実現に向けて、私たちの暮らし、産業、社会インフラの中で今後更にその存在感を増すものと思われる。今回の提言は、今後も発達するAIの社会実装に向け、適切に理解すべきこと、これから考えていくべきこと、取り組んでいくべきことを示したものだ。
本提言では冒頭にAIを次のように位置づけている。「AIは社会課題の解決に貢献し、人々の生活をより豊かにするために使うべき」
また「AI がより自律的に学習し、複数の AI がネットワークでつながる」ことが、「さらに様々なメリットを享受できるようになる」としている。

社会実装へ向けた4つの提言

こうした、AIによるメリットが享受できる社会の実現へ向け、提言しているのは次の4つだ。

  • 「AIの効用とリスクの両方が存在することの適切な説明を」
  • 「セーフティネットを設ける法制度の整備を」
  • 「国際的な整合性を持った法制度整備の推進を」
  • 「優秀な人材が活躍できる環境整備を」

産業界・法曹界から専門家がAIのあり方について熱い議論

本セッションでは、上記の提言をベースに、モデレータにJEITA技術政策委員会委員長であり東京大学名誉教授/特任教授の荒川泰彦氏、産業界・法曹界等から4名のパネリストを迎え、幅広い視野からAIのあり方、AIの今後について話し合う。
パネリストには、ソニー株式会社 執行役員の島田啓一郎氏、株式会社日立製作所 執行役常務 CTO兼研究開発グループ長の鈴木教洋氏、法整備・ルール作りの観点から渥美坂井法律事務所・外国法共同事業パートナー弁護士の三部裕幸氏、IoT分野のスタートアップ企業として AIのビジネス利用を展開するPreferred Networks フェローの丸山宏氏ら4名がパネリストとして参加する。それぞれの立場からAIのあり方、取り組みについてのトークもあるので各分野の最先端の話も踏まえ、熱い議論が展開されそうだ。

近未来社会における「新しい道具」AIについて、今一度、根本的な問いかけを

AIは、一般に馴染みのあるところではスマートスピーカーや車の自動運転など、すでにさまざまな形で利活用が始まっており、今後さらに広く社会に普及していくことが予想されている。2030年までの国際目標であるSDGs、日本での新たな超スマート社会として提唱されたSociety 5.0の実現と聞くと遠い世界のことのようにも思えるが、上記のようにすでにAIは私たちの暮らしの身近なところに存在しており、今後ますます日々の生活のすみずみにまで関与する未来になることは想像に難くない。
そのうえで改めて「新しい道具」であるAIとは、何のため、誰のために存在するのか、今後どのようなことが問題になるのか、そのために何をすればよいのかを考えてみようというのが今回のディスカッションのテーマだ。

荒川氏「社会実装に向け、AIの適切な理解を一般に広める」

JEITA技術政策委員会委員長で、今回のコンファレンスのモデレータを担当される、東京大学名誉教授/特任教授 荒川泰彦氏

荒川氏はセッションの狙いについて、次のように語ってくれた。
「AIの社会実装に向け『AIについての適切な理解を一般に広めること』をひとつの実行策として掲げている。CEATEC JAPAN 2018には一般の参加者も含め、多様な業種の方々が多く来場することから、その役割を果たすにふさわしい場だろう。専門的、技術的な話というよりは身近な問題として、来場者も含めて新しい社会への取り組みやAIのあり方について意見交換の場となることを期待している」(荒川氏)
今後ますます発達していくであろうAIを人格と見るか否か、AIの創作物の著作権をどう取り扱うかといった社会制度の話や、あるいはあらゆる職種に向けたAI活用のための人材育成・教育といった一般参加者にも想像しやすい分野での議論も深める予定となっている。

「来場者の方からのご意見・ご質問も積極的に募りたい」

聴講だけでも興味深いディスカッションとなることが予想されるが「質問や意見の時間はテーマごとに適宜設ける予定だ。専門的な知識がないからと臆することなく、疑問に思うことや今後の可能性について、フロアからも積極的に意見を募りたい」と荒川氏は言う。
 「AIは今後ありとあらゆる分野で活用が見込まれる技術だ。だからこそ、社会整備に関しては幅広い立場での議論が必要となる。非専門家の発想が新たな道を拓くことも多くあるだろう。それこそがAIについての『多くのテーマを共有する』ということであり、課題解決に向けての取り組みを少しでも考えてもらえれば、意義深いディスカッションになるだろう」(荒川氏)

JEITA 技術戦略部会 提言について

提言とともに作成された付属資料にわかりやすく提言のねらいが記されている

当日のディスカッションをより深く理解するためにも、下記の提言および付属資料を予め 一読してから参加されることをおすすめしたい。

SDGs・Society 5.0実現のための人工知能の社会実装に向けて

https://www.jeita.or.jp/japanese/pickup/category/180818.html

<提言> https://home.jeita.or.jp/press_file/20180620181410_T3cywQIS64.pdf

<付属資料> https://home.jeita.or.jp/press_file/20180705133445_ljo7sO8kQ0.pdf

CEATEC JAPAN 2018開催概要
■会期
2018年10月16日(火)~10月19日(金)4日間
■展示時間
10:00~17:00
■会場
幕張メッセ 国際展示場 104会場 150名収容
千葉市美浜区中瀬2-1
■パネルディスカッション:AIが人々の豊かな生活を実現
 ~SDGs・Society 5.0実現のためのAIの社会実装に向けて~

詳細はこちら

コンファレンスの聴講予約にはCEATECアカウントの登録が必要になります。

■日時
CEATEC JAPAN 2018 2日目
10月17日(水)10:30-12:00(90分)
■会場
幕張メッセ 国際展示場 104会場(150名収容)
■入場
当日登録:一般 1,000円/学生 500円
(学生20名以上の団体および小学生以下は 入場無料)
Web事前登録者・ご案内持参による当日登録者:無料

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