CEATEC AWARD
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CEATEC AWARD 2021 部門賞
ニューノーマル社会への提案・共創カテゴリー
カーボンニュートラル部門

グランプリ

カーボンニュートラル部門グランプリ フィルム型ペロブスカイト太陽電池 株式会社東芝
フィルム型ペロブスカイト太陽電池 Film-Based Perovskite Photovoltaic Module
株式会社東芝
出展エリア:企業エリア

案件概要

日本での再生エネルギーの主電源化にむけて、太陽電池の設置場所の不足という課題がある。フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量薄型、フレキシブル性を特徴とし、シリコン太陽電池の設置が困難だった都市部などの多様な場所への大幅な利用拡大を可能とする。独自の成膜方法を開発し、フィルム型大面積ペロブスカイト太陽電池モジュールとして世界最高のエネルギー変換効率の15.1%を達成し、実用化に大きく前進した。

選 評

軽量で柔軟性のあるフィルム型ペロブスカイト太陽電池において、現在普及している多結晶シリコン型の太陽電池と同等の15.1%というエネルギー変換効率を実現。従来では強度不足で設置できなかった場所や曲面、窓など多様な場所に設置することで、再生可能エネルギーの比率を上げることが期待される。従来技術(2ステッププロセス)から1ステッププロセスとすることで、エネルギー効率の向上と生産プロセスの高速化に貢献し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化の推進につながることが評価された。太陽光発電は、カーボンニュートラル社会の実現において不可欠な要素であるが、重量や形態の面から設置場所が限られていた。しかし、本技術には今後の幅広い実用性が期待され、再生可能エネルギーの導入拡大に貢献するものとして評価された。

準グランプリ

潮流発電システムで海の様々なデータを見える化 エナジーハーベスト型スマートブイ Visualization of various sea conditions with a tidal current power generation system Energy Harvesting Smart Buoy
京セラ株式会社
出展エリア:企業エリア
カーボンニュートラル部門準グランプリ 潮流発電システムで海の様々なデータを見える化 エナジーハーベスト型スマートブイ 京セラ株式会社

案件概要

海洋汚染や水温上昇など持続可能な社会の実現に向け「海の状況の見える化」が、課題となっているが、海上でのデータ収集には安定した電源供給が障壁となっていた。京セラのIoT技術と長崎大学の潮流発電技術の融合により、海洋データ収集に必要な電力を、ブイに搭載した潮流発電システムで賄う「エナジーハーベスト型スマートブイ」を開発。試作機による実海域試験に成功し、海上でも持続的なデータ取得を可能にした。.1%を達成し、実用化に大きく前進した。

選 評

海洋汚染や海水温上昇などの環境問題に対して継続的な海洋データの収集の必要性が高まっている。そのためには安定した電源供給が課題となっていたが、長崎大学との共同研究により、必要な電力をブイに搭載した潮流発電システムで賄うエナジーハーベスト型スマートブイを開発、時間で変化する潮流速度に対応する高効率なタービンなどにより、発電量が消費電力を上回ることが実海域試験で確認された。海洋産業のDX化を起こすものとして、漁業や海洋調査などの様々なシーンでの「海の見える化」に期待される。

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CEATEC AWARD 2021 部門賞 ニューノーマル社会への提案・共創カテゴリー カーボンニュートラル部門 審査・表彰基準 

「脱炭素社会」の実現を目指し、産業・社会・暮らしの持続的な維持・発展に貢献する、要素技術やコンセプト含む先進的な技術・製品・サービス、新たなソリューションやビジネスモデルの案件を対象とし、カーボンニュートラルへの貢献性に優れると評価されるものを表彰します。

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