CEATEC AWARD
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経済産業大臣賞
カーボンニュートラル部門 グランプリ

経済産業大臣賞 フィルム型ペロブスカイト太陽電池 株式会社東芝
フィルム型ペロブスカイト太陽電池 Film-Based Perovskite Photovoltaic Module
株式会社東芝
出展エリア:企業エリア

案件概要

日本での再生エネルギーの主電源化にむけて、太陽電池の設置場所の不足という課題がある。フィルム型ペロブスカイト太陽電池は軽量薄型、フレキシブル性を特徴とし、シリコン太陽電池の設置が困難だった都市部などの多様な場所への大幅な利用拡大を可能とする。独自の成膜方法を開発し、フィルム型大面積ペロブスカイト太陽電池モジュールとして世界最高のエネルギー変換効率の15.1%を達成し、実用化に大きく前進した。

選 評

軽量で柔軟性のあるフィルム型ペロブスカイト太陽電池において、現在普及している多結晶シリコン型の太陽電池と同等の15.1%というエネルギー変換効率を実現。従来では強度不足で設置できなかった場所や曲面、窓など多様な場所に設置することで、再生可能エネルギーの比率を上げることが期待される。従来技術(2ステッププロセス)から1ステッププロセスとすることで、エネルギー効率の向上と生産プロセスの高速化に貢献し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実用化の推進につながることが評価された。太陽光発電は、カーボンニュートラル社会の実現において不可欠な要素であるが、重量や形態の面から設置場所が限られていた。しかし、本技術には今後の幅広い実用性が期待され、再生可能エネルギーの導入拡大に貢献するものとして評価された。

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CEATEC AWARD 2021 経済産業大臣賞 審査・表彰基準 

CEATEC 2021 ONLINEに出展参加し、 CEATEC AWARD 2021に応募のあった中から、AIやロボット技術、ビッグデータ等を用いるなどにより、新たな価値を生み、暮らしや社会、ビジネス、産業における課題解決と変革を促すものづくり、IoTを利活用したサービス、また、IoTを推進する横断的な技術の開発など、CPS/IoT社会の進展とSociety5.0の実現に最も寄与すると評価される応募案件を選考します。特に、ニューノーマル社会におけるデジタルトランスフォーメーションを促す創造性と市場性に優れ、次代の暮らし・社会・ビジネス・産業高度化に最も貢献すると評価される案件、技術、製品、サービス、またはそれを支えるソフトウェア、アプリケーション、部品・デバイスに対して、『CEATEC AWARD 2021 経済産業大臣賞』を授与します。

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